「えびす大祭」は、
広島市中区胡町を中心に、胡子(えびす)神社を拠点に毎年11月18日から20日の3日間にかけて行われるお祭りです。地元では「えべっさん」という愛称で親しまれ、「とうかさん」「住吉祭」と並ぶ広島三大祭りの一つとして、広島の冬の訪れを告げる賑やかなお祭りです。正式名称は「胡子大祭(えびすたいさい)」といいます。
胡子神社について
歴史: 慶長8年(1603年)に、当時の町の年寄役が町内繁栄のために吉田(現在の安芸高田市)の胡堂に祀られていたえびす神を現在の地に勧請したのが始まりとされています。このことが胡町の町名の由来となりました。
ご祭神: 蛭子神(ひるこのかみ)、事代主神(ことしろぬしのかみ)、大江広元公(おおえのひろもとこう - 毛利家の始祖)の三柱がえびす神として祀られています。商売繁盛の神様として広く信仰を集めています。

原爆からの復興: 1945年の原爆で社殿は焼失しましたが、わずか3ヶ月後には仮社殿を建てて祭典が行われ、400年以上途絶えることなく続いています。

えびす大祭の特徴
商売繁盛の祈願: えびす様は商売繁盛の神様であるため、多くの 経営者や参拝者が訪れ、一年の商売繁盛や家内安全を祈願します。
こまざらえ(熊手): 大祭の期間中、胡子神社周辺では、大判や小判、宝船などが飾り付けられた縁起物の「こまざらえ」(竹製の熊手)が販売されます。これは福をかき集める縁起物として人気で、新しいものを求める人々や、前年に購入した熊手を納めてさらに大きなものを買い求める人々で賑わいます。

誓文払い(せいもんばらい): 胡子神社の周辺商店街では、えびす大祭に合わせて「誓文払い」と呼ばれる大売り出しが行われるのが昔からの習わしです。普段よりもお得な商品が並び、お祭りムードを盛り上げます。
賑やかな露店: 神社周辺や中央通りには、多くの露店が立ち並び、食べ物やおもちゃ、縁日ゲームなどを楽しむことができます。
中央通りの歩行者天国: 大祭期間中の1日(主に19日)の夜には、中央通りが歩行者天国となり、神楽や太鼓などのイベントが催され、多くの人で賑わいます。
歴史と伝統: 約400年の歴史を持つ伝統的なお祭りであり、地元の人々にとって非常に大切にされています。
えびす大祭の見どころ
胡子神社での参拝: 商売繁盛や家内安全を祈願し、活気ある境内の雰囲気を肌で感じてください。
こまざらえ選び: 様々なデザインの「こまざらえ」の中から、ご自身やお店にぴったりのものを選ぶのも楽しみの一つです。
誓文払いの買い物: 周辺商店街でお得な買い物を楽しんでください。
中央通りのイベント: 歩行者天国で行われる神楽や太鼓の演奏は迫力満点です。
露店散策: 様々なグルメやお祭りの雰囲気を楽しんでください。
広島の冬の風物詩である「えびす大祭」に、ぜひ足を運んでみてください。きっと活気あるお祭りの雰囲気を楽しめますよ。
