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広島護国神社 Hiroshima Gokoku Shrine

広島護国神社
広島護国神社は、戊辰戦争(1868年 - 1869年)以降の国難に殉じた広島藩出身の戦没者を祀るために創建されました。明治維新という大きな変革期を経て、近代国家としての道を歩み始めた日本において、国家のために命を捧げた人々の霊を慰め、その功績を後世に伝えることは重要な意味を持っていました。
創建の経緯:
明治初期: 戊辰戦争で亡くなった広島藩士の霊を祀る動きが起こりました。
1869年(明治2年): 広島城内に「招魂社(しょうこんしゃ)」として創建されたのが始まりです。これが広島護国神社の前身となります。
1935年(昭和10年): 「広島県護国神社」と改称されました。
第二次世界大戦後: 宗教法人令の施行により、一時的に「広島神社」と改称されましたが、後に「広島護国神社」に名称を戻しました。

広島護国神社の特徴
祭神: 戊辰戦争以降、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、支那事変、そして第二次世界大戦に至るまで、国家のために尊い命を捧げた広島県出身の戦没者約12万柱が祀られています。
平和への祈り: 原爆ドームにも近い場所に鎮座していることから、平和への祈りを捧げる人々も多く訪れます。戦没者の慰霊とともに、二度と悲惨な戦争が繰り返されないようにという願いが込められています。
広島市民との結びつき: 地域住民からは「ごこじんさん」という愛称で親しまれ、初詣や七五三、結婚式など、人生の節目に訪れる人も多く、生活に深く根ざした存在です。
境内の様子: 広々とした境内には、本殿のほか、様々な慰霊碑や記念碑が建立されています。緑も豊かで、静かで落ち着いた雰囲気です。
被爆樹木: 境内には、原爆の熱線や爆風に耐え生き残った被爆樹木(クスノキ)があり、平和の尊さを静かに伝えています。
 鎮座地の移転と復興:

原爆で甚大な被害を受けたため、戦後の1956年(昭和31年)に、現在の広島城跡(二の丸跡)に移設・再建されました。
現在の場所に再建されたのは、広島城がかつて広島藩の拠点であり、多くの戦没者が同藩出身であるという歴史的な繋がりも考慮されたためと考えられます。

歴史的意義
広島護国神社は、単なる戦没者の慰霊施設というだけでなく、日本の近代史、特に戦争の歴史を深く物語る場所でもあります。創建から現在に至るまでの変遷は、日本の社会や人々の意識の変化を映し出しています。
また、原爆という未曾有の悲劇を経験した広島の地に鎮座していることは、平和の尊さ、命の尊さを改めて考えさせられる重要な意味を持っています。訪れる人々は、過去の出来事を স্মরণし、未来への平和を祈念する場となっています。

広島を訪れる際には、平和記念公園と合わせて、広島護国神社にも足を運び、歴史の重みと平和への願いを感じてみてはいかがでしょうか。