広島東照宮
広島県広島市東区二葉の里にある神社です。徳川家康を祀る東照宮の一つで、その鮮やかな色彩と美しい彫刻が特徴です。
概要
祭神: 徳川家康公
創建: 1648年(慶安元年)
鎮座地: 広島県広島市東区二葉の里2-1-12
社格: 県社
例祭: 4月17日

歴史
広島東照宮は、浅野藩の初代藩主である浅野長晟(あさの ながあきら)によって創建されました。徳川家康の遺命により、全国各地に東照宮が建立される中で、広島にも藩の安泰と繁栄を祈願して建立されたものです。現在の社殿は、1648年に建てられたものが大部分を残しており、江戸時代初期の建築様式を今に伝えています。
特徴
鮮やかな色彩: 本殿、拝殿、唐門などに施された極彩色(ごくさいしき)の装飾が目を引きます。特に、朱色、緑、金色などが鮮やかに用いられ、華やかな雰囲気を醸し出しています。
精緻な彫刻: 建物の各所には、龍、獅子、鳳凰、唐草など、様々な動植物をモチーフとした精緻な彫刻が施されています。これらの彫刻は、当時の名工たちの手によるもので、高い芸術性を示しています。
石造りの鳥居: 参道入口には、重厚な石造りの鳥居が建っています。
長い石段: 本殿へと続く長い石段は、参拝者を出迎える荘厳な雰囲気を作り出しています。
二葉山: 神社が鎮座する二葉山は、古くから信仰の対象とされてきた霊山です。境内からは広島市街や瀬戸内海の美しい景色を望むことができます。
被爆の歴史: 広島東照宮も原爆の被害を受けましたが、比較的損害が少なく、創建当時の姿を今に伝えています。境内には、被爆の痕跡を残す石灯籠なども残されています。
主な建物
本殿: 祭神である徳川家康を祀る中心的な建物。
拝殿: 参拝者がお参りをする建物。本殿と幣殿で繋がっています。
幣殿: 本殿と拝殿の間にある建物で、神饌(しんせん)などを供える場所。
唐門: 本殿と拝殿の間にある門で、美しい装飾が施されています。
楼門: 境内入口にある二層の門。
社務所: 神社の事務を行う建物。
神楽殿: 祭典や神楽などが奉納される建物。

参拝情報
参拝時間: 特に定められていませんが、日中の参拝が一般的です。
拝観料: 無料